新しい詐欺「ボイスフィッシング」とは?電話だからって信用しないように!

ボイスフィッシングとは電話による詐欺

先日、三菱東京UFJ銀行からこんなメールが届きました。

現在、他の金融機関において、警察や銀行員を名乗りお客さまの情報を盗み取ろうとする不審な電話が確認されています。これらは「ボイスフィッシング」と呼ばれ、電話などでお客さまのID・パスワード等を聞き出したり、パソコンの偽画面への入力を誘導したりするものです。

怖いですね。電話の詐欺といえばオレオレ詐欺、振り込み詐欺が有名です。でもこれらの詐欺は直接現金を渡す工程が発生します。オレオレ詐欺を仕掛ける型としては逮捕される確率がもっとも高くなる瞬間です。

この危険性を回避するために生み出されたのがボイスフィッシングです。直接誰かと合う必要がなく、電話でネットバンクのIDとパスワードを聞き出して不正送金するので、詐欺を仕掛ける側としてはやりやすいのです。

ID・パスワードを聞き出す電話なんてありえない

そもそも銀行が電話でIDとパスワードを聞いてくるなんて考えられません。例えば銀行の窓口で振り込みの手続きをする際、パスワードを入力することがあります。

通帳を持っていかずにキャッシュカードだけで窓口で税金などの振込をしようとすると、4桁のパスワードの入力を促さえます。でも銀行員に直接教えることはありません。銀行員にはどんなパスワードを入力したか見えないようになっています。パスワードが合っているのか・間違っているのか、だけがわかります。

ネットバンクも同様で、銀行員にはIDもパスワードもわかりません。厳密に暗号化されてデータベースに保存されています。だって考えてもみてください。もしも銀行員にIDとパスワードがわかるような仕組みだったら大変危険です。

銀行員も人間ですから、もしかしたら不正送金をしようとするかもしれません。銀行はそんな事件を防ぐために、誰にもわからないようにしているわけです。だから電話だろうとメールだろうと、銀行からIDとパスワードを聞いてくるなんてありえないのです。

ボイスフィッシング対策はとにかく信用しないこと

もしもあなたにボイスフィッシングの電話がかかってきたら、相手をせずにすぐにガチャンと電話を切ることをおすすめします。これが一番の対策です。そのあとに銀行に連絡して、ボイスフィッシングのことを知らせてあげましょう。

銀行側にボイスフィッシングの情報が集まれば、警察との連携がとれて、犯人を絞り込むことも可能になります。電話だとついつい油断してしまいますが、フィッシングメールと同じように信用しないことが大切です。

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