まだWindowsXP使ってるの!?セキュリティソフトでは危険性をゼロにできません

WindowsXPのサポートは2014年に終了しています。サポートとはマイクロソフトがアップデートしてくれることを意味しています。脆弱性や危険性が見つかったらマイクロソフトはアップデートパッチをリリースして、セキュリティホールを塞いでくれていました。

つまりWindowsXPのサポートが終了したことにより、マイクロソフトはWindowsXPを完全に放置しています。パソコンが乗っ取られたり、個人情報が盗まれるような危険性の高いセキュリティホールが見つかったとしても、修正してくれないのです。

Windows7や8.1に今すぐ乗り換えるべき

この記事を書いている時点でマイクロソフトがサポートを続けているのはWindows7とWindows8.1です(正確にはサーバー用OSもあります)。WindowsXPはセキュリティホールだらけと言っても過言ではないので、今すぐどちらかのWindowsに乗り換えてください。

また、根本的なセキュリティの強さにも違いがあります。私は昔、実験でわざとパソコンをウイルスに感染させたことがあります。どういう挙動をするのは気になったからです。

WindowsXPにウイルスを感染させたら、パソコンのあらゆるフォルダにウイルスが広がりました。1つのフォルダで実行しただけなのに、一瞬で5000個以上になってしまい、駆除するのが不可能なレベルでした。

しかしWindows7に感染させてみたら、ウイルスを実行したフォルダの中で増殖するだけで、他のフォルダに広がることはありませんでした。3個程度に増えただけです。フォルダを消してみたら、セキュリティソフトのチェックで駆除できたことを確認できました。

Windows Vista以降、「管理者権限」という仕組みができ、プログラムを実行するために権限による確認が必要になりました。だから権限を実行できなければ、ウイルスは拡散しにくくなったのです。でもWindowsXPには管理者権限の仕組みがありません。シンプルなウイルスでも実行し放題、拡散し放題なのです。

だから根本的なセキュリティの強さに大きな違いがあります。未知のウイルスに対してもWindows7やWindows8.1のほうがWindowsXPより遥かに強く、安全にパソコンを使うことができます。

セキュリティソフトでもWindowsXPの危険性はどうにもできない

WindowsXPのサポートが終了する前は、セキュリティソフトも動作環境にWindowsXPを入れていました。でもサポートが終了してからはWindowsXPを除外したところがほとんどです。

唯一今もWindowsXPをサポート対象にしているセキュリティソフトは「ESET」です。もしかしたら他にもあるかもしれませんが、私はESETくらいしかWindowsXPをサポートしているセキュリティソフトを知りません。ウイルスバスタークラウドもマカフィーもノートンもWindowsXPは対象外にしています。

ではESETさえインストールしていれば、WindowsXPの危険性は回避できるのでしょうか?答えはNOです。わかりやすく警備員に例えてみましょう。警備員を自宅に雇って玄関を守ってもらいます。しかし大家さんは家を放置しているので、玄関以外に窓や屋根から侵入されることがわかっても、警備員に新しい危険性を教えてくれません。

どうしても警備員は後手後手になってしまい、すべての危険性を見つけたり防いだりすることは不可能になります。しかも時間が経過するほど危険な侵入経路がどんどん増えていきます。家の大切なものがすべて盗まれる危険性も高くなります。

このように「家=WidnowsXPパソコン」「大家=マイクロソフト」「警備員=セキュリティソフト」と考えてみると、こんな家に住み続けよう(WindowsXPパソコンを使い続けよう)なんて思わなくなるはずです。

マイクロソフトも「セキュリティソフトではWindowsXPの危険性を防げない」とはっきり言っています。だからWindowsXPにセキュリティソフトを入れて安心しているなんて馬鹿げています。今すぐWindows7かWindows8.1にアップデートしましょう。

SNSでもご購読できます。